【FX完全攻略マニュアル】テキスト版〜(初心者向け)
■今回はFX初心者の方や中級者だけど勝てていない方。
※これを全て読み学習すれば確実に勝ちトレーダーになれることをお約束します。
FXって何を勉強すればいいの?って書籍を読んだり、YouTubeで学習したり、テクニカル分析やファンダメンタル分析を徹底的に勉強したけど勝てない。そんな方に一発で分かる勉強方法です。これで質の良いトレードができるようになることをお約束します。テクニカル分析とファンダメンタルの部分はどこにでも書いてあることですし、無料で学べることなので無料で公開しますが、ここでしか聞いたことのない話が沢山あると思いますので、FXでこれから稼いでいきたい方や副業で30万以上稼ぎたい人、長年やっているけど勝てていない人。何故なのか?その答えがこちらの【FXを理解し勝てる勉強方法】で習得できます。お値段は¥3980円からスタートしますが、【10記事売れるごとに値上げしていきます】かなり有益な内容になりますので、勝てていない人はこれで自信がつくと思います。通貨ペアは色々ありますが、今回は初心者にオススメの「ドル/円」で説明しますが、ユーロもポンドも「国」が違うだけなので「ドル」であればアメリカ「ユーロ」であればドイツ、イタリア、フランス、スペイン、ポルトガル、オランダ。「ポンド」であればイギリス、イングランド、スコットランド、ジンバブエ、ウェールズ、ジブラルタル、北アイルランド、マン島、ガーンジー、セントヘレナ・アセンション・トリスタンダクーニャ、イギリス領インド洋地域、サウスジョージア・サウスサンドウィッチ諸島です。ご覧の通りポンドはかなり多いですよね。これだけ関わってくるからこそ「殺人通貨」と呼ばれ1日のボラティリティも激しく難しい通貨です。しかし、「アメリカ」「日本」の通貨は把握しやすいため、ボラティリティは比較的大人しいですが、初心者にはやりやすい通貨ペアとなっています。それでは【FXで勝てない理由】が今日で解決し、勝ちトレーダーになるための勉強方法を解説していきます。かなり長い内容ですが、書籍やYouTubeでは学べない「知識」を確実につけることができるので、かなり有益です。是非この無料公開部分だけでも学べると思いますので、是非よんでみてくださいね。
■テクニカル分析
■ファンダメンタル分析
●この二つを聞いて何を思い浮かべますか?
★テクニカル分析
過去の値動きをチャートで表し、そこからトレンド、パターンを把握し、今後の株価、為替の動向を予想するもの。チャートは取引(投資行動)の結果としてできたものであり、過去に似たようなパターンになる可能性が高いと予測するもの
★テクニカル分析のメリット・デメリット
◆メリット
❶相場の動きを取引ツール上で視覚的に確認できる
❷チャートだけに注力できる
❸経済知識が必要ない
❹自己分析次第で予測精度を上げられる
◆デメリット
❶実際の相場と過去のパターンは必ず合致しない
❷突発的な大きなできごとには対応できない
❸売買シグナルは実際の動きから少し遅れる
❹売買シグナルにダマシがある
■テクニカル分析において、あなたが勉強するのは、このデメリットの方です。
なぜ実際の相場と過去のパターンは一致しないのか?
なぜ突発的な大きなできごとに対応できないのか?
なぜ売買シグナルは実際の動きから少し遅れるのか?
なぜ売買シグナルにはだましが存在するのか?
※そのなぜ?を考えてみてください。
■FXで必要なスキルの理解
「価格」と「時間」の概念を念頭に置いてある分析であるテクニカル分析では(移動平均線)が一番使われる。プロットされたチャートは過去の動きを表示したものではあるが、「相場は市場に聞け」投資家心理が価格形成に反映され、こうして決定された市場価格は全ての情報を織り込んでいるという考え方に基づいている。「過去」と「現在」は全くもって異なるので、一致しないのは当たり前。「過去の経済状況」と「今の経済状況」「金融商品価格の期待値」を理解することが大切です。よく、期待値と損切りのリスクリワードといいますが僕はあまりその辺はオススメしません。理由は2:1の場合でトレードすれば確実に1の割合が高くなり「損切り」が増えるからです。なので結論【期待値】とは「金融価格商品の期待値のこと」
■プロットって?
ストーリーの要約でストーリーのまとまりのこと。
■織り込んでいるとは?
●前もって予定にいれてあると言う意味。この場合「経済指標」や「FRB」の発言などで「ポジティブ」「ネガティブ」な発言、結果になっても相場はさほど大きく変動しない
■ボラティリティとは?
通称「ボラ」とよばれており、価格の変動を示す言葉
■自分がFX投資家として考える部分は2つ
❶金融商品価格が一般評価の価値より割高か割安か。
❷期待をもってトレードできているか。
上記に書いているように金融商品価格の割高・割安を理解するためには「ファンダメンタル分析」が必要です。FXではなく「株式市場」の相場です。例えば今回の「コロナウイルス」で「ダウ」「日経」ともに暴落しましたね。この際のマーケットプライスは未知だったと思いますが、例えばあなたが平凡に生きていて急にリストラされ、未来が分からない状況になったときあなたならどうしますか?「自分の人生を良くする」ために努力しますよね?株式市場を動かしているのも「人」です。それとは逆にあなたの会社が右肩上がりで業績がかなり良い時は色んな話が舞い込んでくるのは予想されますが、そのときあなたならどうしますか?おそらく「警戒」すると思います。何が言いたいのかと言うと。
※FXは買いは警戒しながら上がり売りは一気に下がると言うこと。
良い噂は徐々に広がりますが、悪い噂は一気に伝染します。
【結論】「ショート」(売り)の方が稼ぎやすいと言うこと。
ロング(買い)でエントリーした場合「調整」が入りよほどのアメリカ経済に期待がないと「急騰」しても行く行くは「戻ります」
■ロング(買い)でのエントリーの場合は「ロット管理」「ナンピン」
■ショート(売り)でのエントリーの場合は「損切り」「リスクリワード」
これを徹底するように心掛けましょう!
■ロット管理とは
資金管理のこと。どれくらいの資金で取引をするのか、その際の取引通貨量の単位のこと
■リスクリワードとは
利益確定の幅と損切り幅のこと。【例】利益が1万円で損失も1万円ならリスクリワードは1:1。FXは利益2の損が1で相場のシナリオを立てることが一般的
■急騰(きゅうとう)とは
相場価格が急上昇すること
■ナンピンとは
難平(ナンピン)とは株式やFXなどの売買手法の一つで評価損が出ているポジションに対して、新たにポジションを保有することで、平均コストを下げる行為。(難=損)を(平)均することからナンピンという。【例】ドル円を120円で買った後に価格が下落。このポジション(ドル円120円買い)がプラスになるにはドル円が120円まで上昇しなければならない。しかしここで118円で同じだけのドル買いを行えば平均価格が119円となり、119円に戻ればプラマイゼロとなる。
■ダウとは
NYダウの正式名称は【ダウ・ジョーンズ工業株価平均(Doe Jones Industrial Average)】NYダウとは世界経済の中心であるアメリカの代表的な株価指数でアメリカの日刊経済紙「ウォールストリート・ジャーナル」の発行元、ダウ・ジョーンズ社が算出している。NYダウの取引時間は立会日は月〜金(祝祭日を除く)で日本時間にすると23:30〜翌朝6:00まで。3月第2日曜日〜11月第1日曜日までの【サマータイム期間中】は1時間早くなる。NYダウの【構成銘柄は30社】で米国で上場している企業の中から企業の成長性や投資家の関心の高さなどを基準に業種のバランスを考え選ばれている。
■日経とは
日経平均株価(にっけいへいきんかぶか)は日本の株式市場の代表的な株価指標の1つ。単に【日経平均】や【日経225】とも呼ばれている。ダウ平均株価であり、東京証券取引所第一部に上場する約1700銘柄の株式のうち225銘柄を対象にしている。日本経済新聞社がその銘柄を制定、15秒毎に算出し公表する。日経平均の特徴としては225社は定期的に入れ替えられるということ。【例】2015年9月に新しくプロ野球でも有名なDeNAとマンション建設の長谷工コーポレーションがはいり日東紡や平和不動産が除外されるというように225社では定期的に入れ替わりがある
■金融商品とは
一般に、金融取引における商品をば漠然と指すこと。日本の企業会計における用語としての金融商品は、【金融資産】現金預金、受取手形、売掛金、貸付金などの金銭債権、株式、その他の出資証券、公社債などの有価証券ならびに先物取引、先渡し取引、オプション取引、スワップ取引などこれに似た取引を債権という。【金融負債】とは支払い手形、買掛金、借入金、や社債などの『金銭債務』【デリバティブ取引】「株式」「債券」「金利」「通貨」「金」「原油」の価格を基準に価値が決まる金融商品の総称です。原始的な商品から派生した商品として、『金融派生商品』という意味が「デリバティブ」
そしてあなたがFXで勝てるようになるにはこの7つを「理解」しないといくらいくらテクニカルを磨いても自信をもった「予測」ができません。
■有料記事ではこちらの項目を全て理解できます
では【テクニカル分析】の話に戻りますがテクニカル分析の基本とその中で最も使えるインジゲーターを2つご紹介していきます。こちらは初心者さん向けなので中級者の方はファンダメンタル分析まで飛ばして大丈夫です。久しぶりにおさらいしたい方は引き続き読んでくださいね。
【テクニカル分析の理解】
■ローソク足
ローソク足とは、株式相場、為替相場、金相場などの相場の値動きを時系列に沿って図表として表す手法の一つ。形状が「ローソク」に似ているため「ローソク足」と呼ばれていますが、FXで勝つにはまず、このローソク足の「癖」や「動き」を掴み「感性」を鍛えるために最も重要な「基礎」です。ローソクとは1日、1週間、1ヶ月、1年間という期間中の
❶始値 相場が始まった時の価格
❷高値 期間中の高値
❸安値 期間中の安値
❹終値 相場が終わったときの価格
この上記で説明した始値(はじめね)高値(たかね)安値(やすね)終値(おわりね)という四本値(よんほんね)を形で表したものを言います。
■ローソク足の見方
■陽線(ようせん)
始値よりも終値が高い価格で終わった場合、ローソク足の実体部は「赤色」となり「陽線」と呼ばれる。陽線だった場合、買いの勢いが強かったことが一目瞭然で実体部が短ければ、買いの勢いが弱かったことを示す。
■陰線(いんせん)
始値よりも終値が安い価格で終わった場合、実体部は青色になる。これを「陰線」と呼ぶ。陰線だった場合は売りの勢いが強いことを示す。実体部が短ければ、売りの勢いの弱さを示す。
■ヒゲ
ローソク足では高値、安値を「ヒゲ」(影)で示していること。高値圏と安値圏の買い圧力と売り圧力の強弱を把握できる。上ヒゲが長ければ一時はかなりの上昇を見せたが売り圧力が強かったために押し戻されて終わったことが分かる。上昇トレンドが長く続いた後にこのような動きがあれば天井圏に近いことが示唆され、その時間足が長ければ長いほどトレンド転換を示唆する。逆の場合も同じ
【テクニカル分析の分類】
■トレンド系
❶移動平均線
❷一目均衡表
❸パラボリック等
■オシレーター系
❶モメンタム
❷RSI(相体力指数)
❸MACD
❹ストキャスティクス
❺RCI
■その他
❶ボリンジャーバンド
❷フィボナッチ
❸エリオット波動
■トレンド系(テクニカル分析)
■移動平均線の理解(重要)
単純移動平均線(以下、移動平均線)とは、株式相場・外国為替相場・金相場など様々な金融商品の動きを一つの流れとして捉えることができる、もっともポピュラーなテクニカル分析の手法の1つです。
移動平均線は、一定期間の平均価格を日々計算して出した「答え」を線でつないだものです。
例えば5日移動平均値は5日分の平均価格となります。そして、日々の平均価格を線でつないだものが5日移動平均線となります。
平均価格(ここでは終値の平均)を使用することで日中の大きな変動に惑わされることなく、現在の相場の方向性(トレンド)がどちらを向いているのか(上がっているのか、下がっているのか)を見ることができます。
現在の米ドルの対円レートを1米ドル=100円、5日移動平均線の水準を80円、25日移動平均線の水準を120円とします。平均価格が80円ですので、過去5日以内に米ドルを買っている投資家はプラス(評価益がでている)となっていますが、過去25日間で米ドルを買った投資家はマイナスが出ているわけです(あくまでも平均で考えています)。例えば、過去25日間で米ドルを買った投資家は、損益トントンの水準つまり120円まで戻れば、損益を確定したい心理状態となりがちです。こうした心理状態の投資家が増えると1米ドルは25日移動平均線の水準である120円より米ドル高円安には向かいにくくなると考えることができます。
■移動平均線の使い方
●支持線(サポートライン)と抵抗線(レジスタンスライン)
移動平均線は、投資家の心理状態が秘められていますので、しばしば重要な節目となります。
例えば、強い上昇が続いている場合、投資家の心理状態としては「できれば安いところで買いたい」と考えている人がほとんどでしょう。そのような心理状態のなか、過去に5日移動平均線まで下げると、決まって上昇する動きが頻繁に見られていたとすると、5日移動平均線まで我慢し、この水準で買いに動く人が多くなる傾向があります。
■支持線(サポートライン)
■抵抗線(レジスタンスライン)
つまり、結果的に、5日移動平均線が心理的な重要な節目となるわけです。こうした効果を持った移動平均線を「支持線(サポートライン)」と言います。一方、この逆で、その水準に達すると上昇が止まる効果を持った移動平均線を「抵抗線(レジスタンスライン)」と言います。
■支持線や抵抗線を突き抜けた場合
「支持線」として期待されていた移動平均線を価格が割り込んでしまうと、「もっと下がるかもしれない」という不安感が強まり、一気に下がる可能性があります。
「抵抗線」として意識されていた移動平均線を価格が越えると、「視界良好」といった見方につながり、上げ幅を拡大する可能性があります。
このように移動平均線は投資家の心理状態が凝縮された使い勝手のいいテクニカル指標と言えるでしょう。
期間の異なる移動平均線による現象(シグナル)
移動平均線には複数の期間のものを組み合わせることにより、重要なシグナルを判断することができます。
その一つに“ゴールデンクロス(買いシグナル)”と“デッドクロス(売りシグナル)”があります。
見分け方は期間の短い移動平均線が、期間の長い移動平均線を上に越えるとゴールデンクロス。反対に期間の短い移動平均線が、期間の長い移動平均線を下に抜けるとデッドクロスというシグナルになります。
ゴールデンクロスは下落のあとに出る現象です。
期間の長い移動平均線は、下落する以前から買っていた人が多いため、売りたいという重りがあるといえ、期間の短い移動平均線が越えてくるということは、この重りが除かれたということで、上がりやすくなります。
反対に、デッドクロスは上昇のあとに出る現象です。
これまで安心して買っていた人の価格を、短期間で割り込むことにより、下がりやすくなります。
■一目均衡表の理解
★一目均衡表の見方は?
基準線・・・・保合いの所では”ダマシ”も入りますが、この線に素直に従えば、大きな波動にタイミング良く値幅の大きいところが高い確率で取れます。
転換線・・・・この線が基準線の上にあれば買い時、逆は売りです。
先行スパン1と先行スパン2の2本の線で抵抗帯雲を作ります。抜ければ完全な方向転換とされます。
ローソク足と新値足が望ましい型で出現している時に、基準線が転換したら絶好の買い出動機です。
■一目均衡表の基本的な見方・使い方
<基準線と転換線の関係>
転換線が基準線の下から上へ抜ける(Gクロス)状態を「好転」逆の状態(Dクロス)を「逆転」と称します。
好転=買い転換、逆転=売り転換です。ただし、Gクロスしていても、基準線が上向きの状態でなければ「好転」にはなりません。同じように下向きになっていなければ「逆転」とはなりません。
<抵抗帯(雲)>
雲の上でローソク足が推移している場合は相場が強い(上昇)と判断し、下に位置している場合は弱いと判断します。
抵抗帯の名のとおり、厚い場合は、過去の相場のしこりの影響が強く、相場転換には日柄を要します。薄い場合は、影響が少ないので抜けやすく、転換しやすくなります。
<遅行線>
遅行線は「売り」か「買い」かのタイミングを計る場合に見ます。
遅行線が株価を抜いた場合を「好転」(買い)逆に下回った場合を「逆転」(売り)とします。
<波動について>
一目均衡表では株価の波動を重視しています。
「波動」は相場の方向性を指し示すものであり、株価水準の割り出しや、日柄の計算にも欠かせません。
I波動…上げ、下げ、それぞれ1つの波動
V波動…「下げ、上げ」または「上げ、下げ」の2波動
N波動…「上げ、下げ、上げ」または「下げ、上げ、下げ」の3波動
Y波動…上値が切り上がり、下値が切り下がって上下の幅が拡大していく
P波動…上値が切り下がり、下値が切り上がって上下の幅が縮小していく
■三役好転と三役逆転
●一目均衡表の買いタイミング
❶転換線(ピンク)が基準線(ブルー)の下から上へ抜けた(Gクロス)状態
❷雲の上でローソク足が推移している、
❸遅行線(黄)が株価を抜く
が全て揃った状態を「三役好転」といい、強い「買いポイント」として捉えられます。
●一目均衡表の売りタイミング
❶転換線(ピンク)が基準線(ブルー)の上から下へ抜けた(Dクロス)状態で、
❷雲の下でローソク足が推移している、
❸遅行線(黄)が株価を下回る
が全て揃った状態を「三役逆転」といい、強い「売りポイント」として捉えられます。
■パラボリックの理解
■パラボリックのメリット・デメリット
■メリット
ポジションを持たなくてもトレンドの転換点を計るのに有効な手段となります。 相場のトレンドが持続する場合に有効であるため、買いでも売りでもトレンドがあれば、大きく利益を出すことが可能になります。
■デメリット
ボックス相場のようにトレンドがない相場の場合は、頻繁にシグナルがでてしまいダマシが多くなる傾向があります。
●パラボリックの見方・使い方
売買の転換点は、SAR(Stop And Reverse)を元に判断され、チャートに沿って描かれれる線(桃色・黒色)になります。
買いポジション・・・株価がSAR(桃色)の上に位置している期間
売りポジション・・・株価がSAR(黒色)の下に位置している期間
<売買サイン>
【1】下降しているラインが上昇している日足と接触した地点が買いサイン
【2】上昇しているラインが下降している日足と接触した地点が売りサイン
売買タイミングは、株価とSARの位置関係がクロスした時になります。ですから、あらかじめ「どてん(途転)」の価格が計算できることになります。
※パラボリックの注意点
パラボリックの作成要素の中に、AF値という加速因数があります。これは、上昇トレンドでも下降トレンドでも永久に継続することはないという前提のもとに計算に組み込まれ、SRAが時間と共に株価に追いつけるようにするためのものです。通常は0.02から始まり0.02ずつ増え、0.20を上限とします。
AF値を大きくすると株価の動きに近づきますが、ダマシが多くなります。小さくするとSARの線が緩やかな線になリダマシを少なくできますがタイミングが遅れます。騙しが少ないということはその分変化の対応が遅れるということであり、バランスが重要です。銘柄によって値動きの性質が異なる為、一まとめにはできませんが、株の達人では本数の項目で0.02~0.2の範囲(日・週・月共通)で設定可能です。
パラボリックの実践での注意点
パラボリックの欠点は、もみ合い相場の動きに弱いところです。利益がほとんど出ていない状態でも、どてんサインが出てしまうことがあります。
オシレーター系(テクニカル分析)
■モメンタム・ストキャスティクスの理解
●モメンタムとは
そもそもモメンタムとは一体何でしょうか?
モメンタムとは日本語で訳すと、「勢い」とか「はずみ」を意味します。
FXにおいて、モメンタムはテクニカル分析に使われるオシレーター系の指標で、買われすぎ・売られすぎ・トレンドの勢いを示します。
ちなみに、オシレーターとは「振り子」という意味です。
モメンタムやRSIなどは、振り子のように変動する相場の状況を示す指標であることから、オシレーター系指標と呼ばれています。
モメンタムの計算式は、モメンタム=当日の終値-直近N日前の終値
となります。
この式より、モメンタムとは当日の終値とN日前の終値との差額を表わしていることがわかります。
その差額が大きいほどトレンドが強く、差額が小さいほどトレンドが弱いことを意味します。
また、この式の「N」はパラメータで、自分の取引方法にあった数値を入れます。
一般的に、よく使われる数値は「10日」です。
10日以外に、20日や25日も使われることがあります。
このように、モメンタムの計算式はシンプルですが、「相場の状況をローソク足よりも早く示してくれる」という点で、とても役に立つテクニカル指標です。
ではモメンタムの、買いのシグナルや売りのシグナルが出ていると判断するポイントをご紹介していきます。
●モメンタムの買いのシグナルと売りのシグナル
モメンタムを使うと、上昇トレンド・下降トレンドが始まるシグナルを見つけやすくなります。
また、レンジ相場でも利益をだせるエントリーポイントをみつけやすくなります。
「上昇トレンド」「下降トレンド」「レンジ相場」のエントリーポイントをそれぞれ見ていきましょう。
■上昇トレンドのとき
上の図の赤い丸印のところを見てください。
モメンタムがゼロラインを下から上に抜けたところが、上昇トレンドが始まるサインになり、買いのシグナルになります。
しかし、モメンタムだけで判断するとダマシにあう可能性もあります。
そのため、ローソク足などほかの指標と併用することで、勝率の高い「買い」のエントリーポイントを見つけやすくなります。
下の枠内に、モメンタムとローソク足を組み合わせた場合の例を挙げてみました。
・モメンタムが下から上に抜けている
・ローソク足は、実体が長くてヒゲがない陽線である
この2つの条件が揃ったら、上昇トレンドが始まった可能性が高いと判断し、「買い」のエントリーポイントになります。
ローソク足の見方についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご参考にしてください。
ローソク足、恐るるに足らず!FXで利益を出すためのチャートの見方
下降トレンドのとき
上の図の赤い丸印を見て下さい。
モメンタムがゼロラインを上から下に抜けたところが、下降トレンドが始まるサインで、売りのシグナルです。
そして、「買い」と同じように「ダマシ」を回避するために、ローソク足などほかの指標を併用して、エントリーするかどうかを決めます。
下の枠内は、モメンタムとローソク足を組み合わせた場合の例です。
・モメンタムが上から下に抜けている
・ローソク足は、実体が長くてヒゲがない陰線である
この2つの条件が揃ったら、下降トレンドが始まった可能性が高いと判断し、「売り」のエントリーポイントになります。
このように、モメンタムはほかの指標と併用すると、より勝率の高いエントリーポイントを見つけやすくなります。
レンジ相場のとき
モメンタムでは、ゼロラインから遠ければ遠いほど、買われすぎ・売られすぎと判断します。
レンジ相場のときは、「買われすぎ」や「売られすぎ」のところで、モメンタムが反転したときが「売り」もしくは「買い」のシグナル!
上の図を見てみましょう。
①が買われすぎからの転換点、②が売られすぎからの転換点のところです。
反転したところでトレンドが転換したと判断し、「買い」もしくは「売り」でエントリーするのです。
逆行現象(ダイバージェンス)のとき
逆行現象(ダイバージェンス)とは、為替レートとモメンタムが逆の動きをするという現象です。
具体的には、以下の二つの動きです。
1.価格は下落し、安値を更新しているけれども、モメンタムは上昇しているとき
2.価格は上昇し、高値を更新しているけれども、モメンタムは下降しているとき
▼この二つの動きを図にすると下の図のようになります。
■ダイバージェンス
※モメンタムがこのような動きをする場合、トレンドが終わるもしくはトレンドが転換する可能性が高くなりますので、注意しましょう。
●モメンタムでトレンドの強弱を判断するには?
モメンタムでトレンドの強弱を判断するには、モメンタムの角度を見ます。
モメンタムとトレンドの関係は次のようになります。
・角度が高ければ高いほど、トレンドが強い
・角度が低ければ低いほど、トレンドが弱い
一般的に、トレンドが強いときにエントリーをし、トレンドが弱くなってきたら利益を確定します。
要するに、角度が高くなったらエントリーし、角度が低くなったら利益を確定するのです。
下の図は、「売り」でエントリーした場合のエントリーポイントと利益確定のポイントを示してあります。
●トレンドの強弱
※モメンタムの注意点
モメンタムの注意点は次の2つです。
1.モメンタムは比較的短期間の為替相場を分析することを目的としています。そのため、大きな変動が突然発生すると、その影響を大きく受けるので、機能しなくなります。
そこで、モメンタムの設定期間を長くすることで、突然発生した変動の影響を極力少なくすることができます。
2.モメンタムが、ゼロライン上を方向感なく上下に変動しているときはダマシの可能性が高いです。
例えば、ゼロラインを下から上に抜けて上昇トレンドに入ったと思って「買い」でエントリーしたら、反転して下降してしまい損失を出すというのがダマシです。
そこで、ダマシを回避して勝率の高いエントリーポイントを見つけるためには、モメンタムをほかのテクニカル指標と併用することがオススメ。
■ストキャスティクスの理解
では次に、モメンタムと相性の良いテクニカル指標をご紹介します!
●モメンタムと相性の良いテクニカル指標
モメンタムと相性の良いテクニカル指標として、ストキャスティクスをご紹介します。
「ストキャスティクス」も、モメンタムと同じオシレーター系のテクニカル指標で、通貨の「売られすぎ」「買われすぎ」を示します。
実は、モメンタムは相場の大きな流れをつかむのが得意ですが、エントリーポイントを絞ることには向いていません。
しかし、ストキャスティクスは、モメンタムよりもエントリーポイントを絞ることができます。
そのため、ストキャスティクスとモメンタムを併用することで、より勝率が上がるエントリーポイントを見つける可能性が高くなるんです!
下の図を見てみましょう。
【ストキャスティクス】
ストキャスティクスのエントリーポイントは以下になります。
図の①と②のところと、あわせて見てみましょう。
【売りサイン】(図の①)
%K・%D・Slow%Dの3本の線が70%ラインを超えているところで、%DがSlow%Dを上から下に抜けたとき。
【買いサイン】(図の②)
%K・%D・Slow%Dの3本の線が30%ラインを下回るところで、%DがSlow%Dを下から上に抜けたとき。
基本的には30%ラインを下回ると売られすぎ、70%ラインを超えると買われすぎと判断することができますが、以下の判断をするとより精度を高めることができます。
・20%もしくは10%ラインを下回ったところで、売られすぎと判断し「買い」
・80%もしくは90%ラインを超えたところで、買われすぎと判断し「売り」
ただしエントリーする機会が減るので、慎重に取引したい人におすすめです。
ストキャスティクスについて詳しく知りたい方はこちらをご参考ください。
3種類の線の特徴をつかめ!ストキャスティクスはレンジ相場が得意!
オシレーター系のテクニカル指標モメンタム、いかがでしたでしょうか。
モメンタムは計算式がシンプルであるにもかかわらず、相場の勢いを高い精度で示してくれる優れものの指標です。そして、ストキャスティクスを中心にほかのテクニカル指標と併用すれば、勝率の高いエントリーポイントを見つけやすくなるでしょう。
■RSI(相体力指数)の理解
RSIとは
RSIは、買われすぎ・売られすぎの指標となるオシレーター系のインジケーターの一つです。
数値として確認することが出来るため、初心者にもわかりやすく人気があります。
買われすぎ・売られすぎがわかるようになると、逆張りに強くなるため、トレードに幅が広がりますよ。
●RSIの見方
●RSIは、チャートが上に行くほど買われすぎ、下になるほど売られすぎと見ます。
目安としては、【70%】を超えていれば買われすぎているので、下落に反転する可能性が高い。
【30%】を下回っていれば、売られすぎているので上昇に反転する可能性があると判断できます。
●RSIの計算式
RSI数値の計算式は以下の通りです。
●RSIの計算式
N日間の値上がり幅 ÷(N日間の値上がり幅+値下がり幅)×100
たとえば、過去14日間の値上がり幅の合計が100pip、値下がり幅の合計が25pipsだったとします。その場合、14日RSIは100÷(100+25)×100=80で、80%です。
●RSIの期間設定
※RSIは、期間設定は最重要。
期間とは、上記計算式の「N日間」の事。
一般的なRSIの設定期間は、14日間とされていますが、その他には9日も使われたりします。
期間設定を大きくしすぎたり、小さくしすぎたりすると、為替チャートとの連動性が悪くなり、参考にならないので注意してくださいね!
●RSIで読み取る!3つのシグナル
RSIを使って相場分析をすることで読み取れる3つのシグナルがあります。
順番に解説します。
RSIの3つのシグナル
相場の過熱感を読み取る
■トレンド転換サイン「ダイバージェンス」
●トレンド継続サイン「リバーサル」
シグナル1:相場の過熱感を読み取る
RSIが示す最も基本的なシグナルは、相場の「過熱感」
相場が過熱するというのは、通貨が買われすぎ・売られすぎていることの意味。
過熱感がわかるということは、相場が反転すること事前に察知できるということ。
レンジ相場で加熱し、強いトレンドに変わった場合は大きな利益を見込めますよ。
●シグナル2:トレンド転換サイン「ダイバージェンス」
★RSIのダイバージェンス
ダイバージェンスは、トレンドが転換するサインの一つ。
RSIは基本的に為替相場と同じ動きをします。
上昇トレンド 下降トレンド
為替 上向き 下向き
RSI 上向き 下向き
※時々、相場とは真逆の動きをすることがある。
上昇トレンド 下降トレンド
為替 上向き 下向き
RSI 下向き 上向き
この現象を「ダイバージェンス」といい、トレンドが転換する可能性を示唆する。
●シグナル3:トレンド継続サイン「リバーサル」
「ダイバージェンス」とは逆に、トレンドが続くことを示すサインが「リバーサル」です。
為替相場では、上昇トレンド中に一時的に下落してもすぐに上昇し、上昇トレンドが続くことはよく起こります。
リバーサルは、転換してからもトレンドは続くのかどうかを見ることが出来ます。
「隠れダイバーシティ」とも呼ばれる「リバーサル」には、上昇トレンド、下降トレンドそれぞれで見ることが出来ますので解説します。
1:上昇トレンド中のリバーサル
■上昇トレンド中に現れるリバーサルについて。
基本的に上昇トレンド中は安値が切り上がっていきます。
通常RSIも同じ動きをするのですが、図のように、安値が切り下がることがあります。
これがリバーサルで、この現象が起こった際には【上昇トレンド】が継続するサイン。
2:下降トレンド中のリバーサル
※下降トレンド中は真逆です。
通常高値が切り下がる下降トレンドでは、RSIでも高値が切り下がります。
もしRSIで高値が切りあがる現象が発生すれば、【下降トレンド】が継続する、という見方ができます。
※RSIの効果的な使い方!オススメの手法は逆張り
RSIでテクニカル分析をするなら、オススメの手法は【逆張り】です。
なぜならRSIは、トレンドの転換点の予測に優れているからですね。
相場の過熱感と、ダイバージェンスが起こっていないかをチェックすることで、逆張りでのエントリーがしやすくなります。
■MACDの理解
●現在に近いデータに価値を置いた移動平均線
今日の相場を予測するのに、1年前のデータと昨日のデータ、どちらが役に立つでしょう?当然、答えは「昨日」です。この考え方を、前章で学んだ移動平均線に加えたものがMACD(通称マックディー)。簡単に言えば、「現在に近いデータに価値を置き、データが古くなればなるほど価値が減少していく移動平均線」と言えます。そう、MACDは、トレンドの方向性を測るのに優れている、トレンド系テクニカル指標。
●サインの読み方は簡単。誰でもすぐ使えるMACD
「MACD」は、「MACD」と「シグナル」という二つの移動平均線を元に、売買サインを読み取ります。この2つの計算式はやや複雑なので、ここでは触れません。しかし、サインの読み方は非常にシンプル。
●角度の深さが、予測の信頼性を高めます
買いサインと売りサイン、どちらも非常にシンプルなサインです。これに加えて、その交差する角度も大事なポイントです。すなわち、交差する角度が浅ければ、弱いサインを意味し、ダマシとなる可能性もあります。逆に、交差する角度が深ければ、信頼性が高いサインと言えます。
※ただし、サインに絶対はありません。例え角度が深くとも、他の指標やファンダメンタルなども参考にして総合的に判断をしましょう。
●ダマシのパターン
比較的当たりが良いことで人気のあるMACDですが、欠点もあります。たとえばもち合い相場では小さなゴールデンクロスやデッドクロスが出現しやすく、サインとしては弱く、信頼性に欠けるものが多くなります。また移動平均がベースのため、急激な上昇や下落にはついて行けないことがあります。そのほか、価格の上昇ペースは落ちたものの、じり高やじり安傾向が続き、プラス圏(価格が下落していた場合は、下落ペースは落ちたもののマイナス圏)を維持する場合も注意が必要であり、この時はトレンドに逆らった売買サインを出しやすくなります。
■RCIの理解
●RCI (Rank Correlation Index)
RCIは、価格そのものを計算対象とせずに「時間」と「価格」それぞれに順位をつけ、両者にどれだけの相関関係があるのかを指標化したものです。
RCIの値は、-100~+100の間を推移し価格が上昇を続ければ+100%に近づいていき高値圏と判断し、下落を続ければ-100%に近づいていき安値圏と判断します。
期間は9日や26日のような中短期でみる場合もあれば、13週や26週のように 長期間で見る場合もあります。
また、RCIはオシレーター系とトレンド系の両方の性質を持っており、オシレーター系指標は計算期間を変えても通常は滑らかになりませんが、RCIは比較的滑らかになるという特徴があります。
RCIは、計算期間を長くするほど滑らかになりますが、RCIの動きが価格からやや遅れるといった傾向があります。
●RCIの利用方法
1.RCIの向きを見て売買の判断をする。
RCIは、価格の動きに沿って上下しますのでRCIが底打ちして上がり始めたら「買い」下がり始めたら「売り」というようにして売買タイミングを判断することが出来ます。
また、RCIが下がり始めたら「売り」、RCIが上がり始めたら「買い」とも判断することが出来ます。但し、レンジ相場では、RCIも細かく上下してしまい『ダマシ』になることもあります。
●RCIの利用方法
2.RCIの範囲を見て判断する。
RCIの売買タイミングの読み方として、RCIが底打ちしてからすぐに買うのではなく、-90%や-80%を越えてから「買う」といような方法があります。このようにするとトレンドがある程度はっきりしてから「買う」ことになります。また、「売る」時も同様に天井を打ってから売るのはなく、80%や90%を超えたら「売り」、-80%や-90%を下まわったら「買い」戻します。
●RCIの範囲を見て判断する。
但し、RCIが-【90%】や-【80%】を上回った後、価格があまり上昇せずに終わり、RCIも頭打ちになって80%や90%を超える前にRCIが下がる場合があります。その場合は、RCIが下がりだした時点で売ります。
「売り」からの場合もRCIがあまり下がらずに反転したら、その時点で「買い」戻します。
3.期間の異なる2本のRCIを使用し判断する。
期間の異なる2本のRCIを利用して売買の判断をすることが出来ます。但し、【ゴールデンクロス・デッドクロス】は頻繁に起こる為、だましとなることが多く、以下の2点から判断します。
・2本のRCIが-100%に近い地点で「短期線」が「中期線」を下から上に突き抜けた(ゴールデンクロス)場合、「買いシグナル」となります。
・2本のRCIが100%に近い地点で「短期線」が「中期線」を上から下に突き抜けた(デッドクロス)場合、「売りシグナル」となります。
●期間の異なる2本のRCIを使用し判断する。
●RCI利用の注意点
価格が上昇や下降を続けた場合、RCIは【100%】または【-100%】に近い位置で横ばいになります。
強いトレンドを形成している時は、RCIは順張りの見方が適していますね。
上昇トレンドを形成している場合は、短期のRCIが高い位置で反転したところが、押し目買いのポイントとなります。尚、トレンド発生時には順張りの考え方が有効ですが、トレンドをきちんと確認することが重要となります。基本的には、RCIが0以上で推移していれば上昇トレンド、0以下で推移していれば下降トレンドと考えます。
■その他【テクニカル分析】
■ボリンジャーバンドの理解
ボリンジャーバンドは、相場の振れ幅(ボラティリティ)を一定期間の価格データから測定し、統計学的な観点から価格の変動範囲を予測してチャート上に表示するテクニカル指標です。ボリンジャーとは、開発者である米国人投資家のジョン・ボリンジャーの名を冠したものですが、世界中で講演をするなど、ボリンジャーバンドを広める活動をしています。
●ボリンジャーバンドの特徴
FXの様に、常に変動している価格が、ある期間にいくらだったかを知りたい場合、通常はその期間の平均値を計算して価格の目安とします。ただし、平均値だけでその期間の価格を判断してしまうと、その期間中に価格が適正水準にあって安定的に推移していたのか、あるいは、適正水準が定まらずに大きく上下動したのかは分かりません。
価格が大きく動いている相場では、次に付ける値段も直前の値段から大きく離れて決まる可能性がありますので、平均値を基準に大きく変動する値幅分をプラスして次に付ける値段の予想範囲を想定します。値動きが一定範囲の狭い値幅に収まって終始している相場では、次に付ける値段も同じ価格水準に留まる可能性が高いと考えられますので、平均値を中心に狭い変動範囲を予想します。
ボリンジャーバンドがチャート上に描くボラティリティ(相場の振れ幅)とは、この過去の値動きから予想される次に付ける価格の変動範囲のことです。
ボラティリティを求めるのに、ボリンジャーバンドでは標準偏差を用いることから初めは難しく感じるかもしれませんが、チャート上に値動きとあわせて表示して、ボラティリティの変動と値動きとをビジュアルで判断できるため、ボリンジャーバンドはFX投資家にも大変人気の高いテクニカルチャートです。
●ボリンジャーバンドを描く標準偏差とは?
標準偏差の算出式は割愛しますが、標準偏差とは、一定期間の終値など複数のデータから平均値を算出した場合に、基になった複数のデータにどの程度ばらつきがあるか、散らばり具合を表す数値です。標準偏差の単位はσ(シグマ)が使われるため、ボリンジャーバンドで描かれるラインを指して1σ(シグマ)などと呼ぶこともあります。
1σ(シグマ=標準偏差)の値は、基データの散らばり具合が、平均値を中心にプラスマイナスへ均等に分布している正規分布である場合、平均値プラスマイナス1σの範囲内に約68%の基データが収まることを意味します。平均値を中心に徐々に範囲を広げていって、基データの【約68%】が収まる範囲のプラス側、マイナス側どちらか片側の平均値からの距離と言ってもよいでしょう。
標準偏差は、基データが大きく散らばっていれば値が大きくなりますし、基データの散らばりが狭い範囲に限定されていれば値は小さくなります。
平均値を中心に標準偏差を2倍したプラスマイナス2σの範囲には、基データの約95%が収まり、標準偏差を3倍した3σの範囲は、基データの【約99%】が収まる範囲となります。
ボリンジャーバンドは通常、アッパーバンド2(+2σのライン)、アッパーバンド1(+1σのライン)、ミッドバンド(移動平均線)、ロワーバンド1(-1σのライン)、ロワーバンド2(-2σのライン)の5本のラインを価格チャート上に描きます。
ミッドバンドの移動平均線には、一般に20~25SMA(単純移動平均線)が使われます。
●アッパーバンド2=ミッドバンド+2σ
●アッパーバンド1=ミッドバンド+σ
●ロワーバンド1=ミッドバンド−σ
●ロワーバンド2=ミッドバンド−2σ
■ボリンジャーバンドの見方
ボリンジャーバンドは、相場が膠着するレンジ相場においてバンド幅が狭まる傾向があり、価格変動の大きな相場ではバンドが開いていきます。
相場の力学では、値幅が小さな膠着状態が続いている相場は、次に動くためのエネルギーを溜めていると考えられ、大きく推移する大相場ではその溜められたエネルギーを放出している状況と考えます。
このことから、ボリンジャーバンドは狭まり収縮している場合は、大きく動く前触れと言うことが出来ます。
逆に、ボリンジャーバンドが大きく拡大した後収縮に転じる動きは、一相場が終わってエネルギーを放出し終えたことを示唆していると見ることができます。
▼ボリンジャーバンドの利用方法には二つの方法があります。
1.バンドを抵抗として逆張りする方法
統計学的には、正規分布において標準偏差をとった場合、1σ(標準偏差)内に事象が存在する確率は約68%、2σ内に事象が存在する確率は約95%とされています。
これを利用し、価格がアッパーバンド2(+2σ)と交差したときに売り、ロワーバンド2(−2σ)と交差したときに買いとする、平均値への回帰を前提とした逆張り戦略です。
価格が2σ内で変動する確率が約95%となることから、理論的に価格はそのほとんどが2σの範囲に収まるはずであり、2σを越えるということは過去の値動きからすれば「異常な価格」であるため、いずれ修正されるという考え方です。
日本で解説されているボリンジャーバンドの利用法としては、この分析方法が一般的なものとされているようです。
実際にボリンジャーバンドが拡大していない局面においては、この分析方法が有効な場合がありますが、開発者のボリンジャー自身は、その様な単純な利用法を否定し、次に説明する【ボラティリティ・ブレイクアウト】を使った順張りを推奨しています。その理由として、相場における価格変動が統計学で定義するような正規分布に沿って変動しないことがあると見ているためのようです。
2.ボラティリティ・ブレイクアウトを使って順張りする方法
ボラティリティ・ブレイクアウトは、収縮して幅が狭くなったバンドが横ばい状態を続けた後に価格変動を伴ってバンド幅が拡大し始め、バンド2(±2σのライン)の外で終値を付けた時に、ブレイクした方向へポジションを取る売買方法です。
これは小動きの中でエネルギーを溜めた相場が、ボラティリティの高まりを伴ってバンドを突破した時にトレンドが発生する可能性が高いことを利用するものです。
ボラティリティ・ブレイクアウトの発生した相場は、その後バンドの拡大にと合わせてバンド上を沿って動く可能性が高く、これを「バンド・ウォーク」と呼び、トレンドの継続を示唆するサインと判断します。
【ボラティリティ・ブレイクアウト】を使った売買での決済するポイントは、バンド幅が拡大から収縮へと転じるところとなります。
ボリンジャーバンドは、通常ブレイクアウトした場合、ブレイクした方向とは逆のバンド(上昇トレンドでバンドの上方にブレイクした場合はロワーバンド)が先行して転換に入ります。
段階的にポジションを決済する場合には、ここが最初の部分的な手仕舞いのポイントになります。
トレンドと逆側のバンドの縮小への転換は、トレンドが減衰して保合いに入るとすぐに起こります。
次に、ブレイクした方向のバンドが反転に転じることになりますが、ここがすべてのポジションを手仕舞うところです。
上下のバンドが収縮に転じるということは、相場のエネルギーが放出し切り、トレンドが終わることを意味しているからですね。
■ここからが【最重要】
●フィボナッチ
●エリオット波動
この2つですが、【2020年】も、もっとも使える【テクニカル分析】だと僕は思っています。初心者の方は「移動平均線」「フィボナッチ」「エリオット波動」この3つをまずは覚えることをおすすめします。
■フィボナッチの理解
フィボナッチリトレースメント(Fibonacci Retracement)
相場はトレンドが発生したときでも一直線に動くわけではなく、「戻り」の動きを繰り返しながら動いていきます。上昇相場における押し目や下降相場における一時的な戻りの目標価格を判断する指標として「フィボナッチリトレースメント」が使われます。
●フィボナッチとは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチ氏が研究した「フィボナッチ級数」を意味し、リトレースメントとは「引き返す、後戻りする」といった意味です。
フィボナッチリトレースメント
フィボナッチリトレースメントでは、フィボナッチ比率に基づいた38.2%、【61.8%】と補足的に【50%】の水準がよく用いられます。
強いトレンドの場合は、【38.2%】前後の戻りにとどまり、弱いトレンドの場合は、半値戻し【50.0%】前後又は【61.8%】前後まで戻ります。それ以上戻った場合には、このトレンドの起点となったポイントまで全て戻るという考え方が一般的です。
具体的には、任意の直近の高値(安値)と安値(高値)を結び、その下降(上昇)幅を【38.20%】【50.0%】【61.80%】で分割し、「戻り」の目標値を算出します。
▲上図では、AからBの下降トレンドがBを底(安値)に上昇へ転じています。これがどこまでで戻るかを予想する時、Aからの下降幅をフィボナッチ比率で分割した水準(a、b、c)がその候補となります。
●フィボナッチリトレースメントの利用方法
(1) 上昇トレンド中に、価格が下がった時、どこまで下がるか。
上図では、AからBの上昇トレンドがBを天井(高値)に下降へ転じています。これがどこまでで戻るかを予想する時、AからBの上昇幅をフィボナッチ比率で分割した水準(a、b、c)がその候補となります。上図の場合ですと「a」の付近まで戻っているのがわかります。
※ 当社「FXブロードネット」の「フィボナッチリトレースメント」では、フィボナッチ比率が価格の低い方から順に・・・
0 → 0.382 → 0.50 → 0.618 → 1.0 ・・と並んでいますが、
上図では、天井(高値)からの変動幅の比率を表示しています。
(2)下降トレンド中に、価格が上がった時、どこまで上がるか。
上図では、AからBの下降トレンドがBを底(安値)に上昇へ転じています。これがどこまでで戻るかを予想する時、AからBの下降幅をフィボナッチ比率で分割した水準(a、b、c)がその候補となります。上図の場合ですと「b」と「c」の付近で戻っているのがわかります。
■フィボナッチエクスパンションの理解
▼フィボナッチエクスパンションの使い方をマスターすることで、未来のサポート・レジスタンスをある程度予測できるようになります。
つまり、未来の決済ポイントを手に取るように感じることができるということ。
そのことによって、あなたの決済スキルは確実に向上します。
では、はじめに、フィボナッチエクスパンションが相場で、どれほど反応し、また、どのように反応しているのか?確認してみましょう。
●まずは、上昇相場でのフィボナッチエクスパンションの反応を確認してみましょう!
フィボナッチエクスパンションの反応①
次は、下落相場でのフィボナッチエクスパンションの反応を確認してみましょう!
フィボナッチエクスパンションの反応②
どうでしょうか?面白いくらいに反応しているのが分かります。
フィボナッチエクスパンションを使わない手はないということ。
使わなくても、理解しておく必要があります。
■フィボナッチエクスパンションとは
●フィボナッチエクスパンションとは
『エクスパンション = 拡張』という意味です。
フィボナッチエクスパンションとは、相場がどこまで拡張するのかを分析するツールということ。
トレンド中の押し目や戻り目が入った後に、その後、どのあたりまで相場が動くのか予測する【テクニカル指標】です。
特に、トレンドフォローの決済ポイントを探るには、フィボナッチエクスパンションは非常に有効。
(※フィボナッチエクスパンションは、エントリーポイントの絞り込みにも利用できます。)
フィボナッチツールでは、フィボナッチリトレースメントが最も有名ですが、上記の説明の通り、フィボナッチエクスパンションも人気があります。
フィボナッチリトレースメントと同じくらい相場内で意識されています。
フィボナッチエクスパンションは、他のフィボナッチツール同様に、フィボナッチ数列という数学の理論を取り入れています。
その中でも、自然界に存在する【黄金比率】は、かなり機能します。
■MT4のフィボナッチエクスパンションの引き方
フィボナッチエクスパンションの引き方はとても簡単。
MT4を使って、フィボナッチエクスパンションの引き方を説明します。
フィボナッチエクスパンションの引き方の手順
手順①|フィボナッチエクスパンションを選択
手順②|起点となる安値から高値までクリックしたまま動かす
手順③|押し目(戻り目)を調整する
手順①|フィボナッチエクスパンションを選択
まずは、MT4でフィボナッチエクスパンションを選択します。
[①挿入]>[②フィボナッチ]>[エクスパンション]を選択。
MT4フィボナッチエクスパンションの引き方
●MT4アイコンのカスタマイズ方法
MT4でよく利用するツールは、常に表示しておくと便利です。
ツール表示の簡単カスタマイズ方法は、
【MT4のツールバーとアイコンの表示・非表示を簡単にカスタマイズする方法】
手順②|起点となる安値から高値までクリックしたまま動かす
フィボナッチエクスパンションを選択したら、起点となる安値から高値まで、クリックしたままマウスを移動させます。
●ドラッグ&ドロップの動作。
そうすると、以下のようにフィボナッチエクスパンションが表示される。
MT4フィボナッチエクスパンションの引き方②
手順③|押し目(戻り目)を調整する
最後に、終点の押し目(戻り目)を調整します。
●まずは、下のチャートを見てください。
MT4フィボナッチエクスパンションの引き方③
既に引かれたフィボナッチエクスパンションをダブルクリック。
すると、フィボナッチエクスパンションが選択状態に入り、3点に小さな〇が表示されます。
次に、調整されていない3点目(一番右側)の〇を選択して、ドラッグしたまま押し目(戻り目)へ移動。
すると、以下の画像のように正確なフィボナッチエクスパンションを表示させることができます。
MT4フィボナッチエクスパンションの引き方④
プライスも綺麗に反応しています。
■鉄板のフィボナッチエクスパンション数値設定は?
フィボナッチエクスパンションの鉄板の数値設定を以下にまとめておきました。
※MT4ではデフォルト状態で最初から設定されています。
・61.8%
・100%
・161.8%
[61.8%][100%][161.8%]は、黄金比率なので、世界中のトレーダーが意識している決済ポイントです。
まずは、この3点を抑えおけば、フィボナッチエクスパンションをうまく活用することができます。
【補足】
もっと細かく設定したい場合は、[78.6%][127%][261.8%]などの数値を追加しても良いと思います。
この数値は、【ハーモニックパターン】で利用されるもの。
■フィボナッチレベルの追加方法
フィボナッチレベルの追加方法は、[①フィボナッチエクスパンションをダブルクリックで選択状態にする]>[②右クリック]>[③Expantionプロパティ]>[④追加]>[⑤レベル設定|説明を編集]の手順でフィボナッチに新しいレベルを追加することができます。
●フィボナッチエクスパンションの基本的な利用手順フィボナッチエクスパンションは?
❶上昇や下降などのトレンドがはっきりしている
❷高値と安値がはっきりしている
❸相場状態に利用すると機能しやすいです。
フィボナッチエクスパンションは、基本的に決済目安として利用する。
■簡単利用手順まとめ
手順①|明らかなトレンドを見つける
手順②|押し目買い(戻り売り)でエントリーをする
手順③|エントリー後にフィボナッチエクスパンションを引いて決済ポイントを分析する
手順④|フィボナッチエクスパンションを参考に決済をする
それでは、画像を確認しながら手順を追っていきます!
フィボナッチエクスパンションの基本的な使い方②
手順①|明らかなトレンドを見つける
【例】相場があきらかなアップトレンドであれば、今後も上昇トレンドが続く可能性が高いです。
高値と安値がはっきりしていれば、多くのトレーダーがその高値と安値を意識することにつながります。
手順②|押し目買い(戻り売り)でエントリーをする
その後、価格は調整したので、押し目買いでエントリーします。
手順③|エントリー後にフィボナッチエクスパンションを引いて決済ポイントを分析する
決済ポイントとして、フィボナッチエクスパンションの[61.8%][100%][161.8%]を参考に決済の準備をしましょう!
手順④|フィボナッチエクスパンションを参考に決済をする
フィボナッチレベルまで価格が到達したら、プライスアクションを確認して、反応するようであれば決済します。
トレンドが強い場合は、分割決済で様子を見るのもひとつの選択肢です。
以上が、フィボナッチエクスパンションの基本的な使い方です。
次の項目では、 フィボナッチエクスパンションを利用している方でもあまり知られていない応用的な使い方を紹介します。
■上級者は使っている!フィボナッチエクスパンションの応用的な利用方法
最後に、フィボナッチエクスパンションを上級トレーダーが、どのように利用しているか説明します。
この内容を習得すると、エントリーポイントを厳選できるようになります。
また、レンジ相場もピンポイントでエントリーできるようになります。
応用的な利用方法は、正直いくつもありますが、ここでは、2点に絞ります。
①フィボナッチエクスパンションの重複
②フィボナッチエクスパンションとフィボナッチリトレースメントのシンクロ
それでは、ひとつずつ説明していきます。
①フィボナッチエクスパンションの重複
フィボナッチエクスパンションの重複は、非常に強い抵抗帯になります。
フィボナッチエクスパンションの重複とは、それぞれ異なったスイングから引いたフィボナッチエクスパンションのレベルが重なることを言います。
言葉で説明されても、分かりずらいと思いますので、以下の画像をご覧ください。
フィボナッチエクスパンションの重複①
赤色のエクスパンションは適当に引いているように見えますが、上位足の高値と安値から引いたフィボナッチエクスパンションです。
そして、青色のフィボナッチエクスパンションは、現在見ている基準足のフィボナッチエクスパンションになります。
お互いのフィボナッチレベル[61.8%]が重複(非常に近い)しているのが分かりますか?
それぞれの時間足を見ているトレーダーが、同時にフィボナッチエクスパンション意識しているので、重複ポイントは、強烈な抵抗帯になります。
その後、プライスは跳ね上げられています。
このような場面は、チャート上で多々存在します。
ですので、フィボナッチエクスパンションの重複レベルは見逃さないように注目しておきましょう。
フィボナッチエクスパンションとフィボナッチリトレースメントのシンクロ
先ほどのフィボナッチエクスパンションの重複と同様に、フィボナッチリトレースメントとのシンクロもエントリーポイントとして注目されています。
まずは、以下のチャートをご覧ください。
フィボナッチエクスパンションとフィボナッチリトレースメントの重複
上位足のフィボナッチリトレースメント【61.8%】
基準足のフィボナッチリエクスパンション【100%】
が重複していますね。大体理解できたでしょうか?最後にエリオット波動について説明していきます。
■エリオット波動の理解
●エリオット波動&GMMA
相場は「上昇5波・下降3波」という周期性をもって動く
エリオット波動が変形した「エクステンション」とは?
エリオット波動はフィボナッチ数列と深い関係性がある
トレンドの強さ、広がりが鮮明にわかる順張り系指標・GMMA
相場は「上昇5波・下降3波」という周期性をもって動く
エリオット波動論を一言でいうと、「相場にはサイクルがあり、値動きには一定のリズムがある」ということ。エリオットは、過去のNYダウ平均を緻密に分析することで、値動きのなかに「上昇→下降」の波が一定の規則性をもって何度も出現することを発見した。これが「上昇5波・下降3波」というエリオット波動の根幹をなす値動きの周期。
上昇相場は「上げ→下げ→上げ→下げ→上げ」という5つの連続した波動から成り立ち、その後には「下げ→上げ→下げ」という3つの波動による下降調整相場が続くというもの。
❶エリオット波動の基本形
値動きのイメージとしては、上昇は「W」、下降は「逆さN」の字形で動くと覚えておくと良い。
さらに、値動きの周期には長短さまざまなものがあり、「サイクル」という大波動の波の一つ一つのなかに、「プライマリー」と呼ばれる上昇5波があったり、その細部にもまた「インターミディエート」という小波動があったりと、いわば、"入れ子細工"のような構造になっている点に特徴がある。
エリオット波動のもっとも長いものは、「ミレニアムサイクル」(千年周期)と呼ばれ、ローマ帝国の滅亡に始まり、重商主義の発展、産業革命の勃興まで視野に入れた、実に遠大なものです。
この千年周期の次には、数十年から100年前後の「グランド・スーパー・サイクル」が続き、「メヌエット」と呼ばれる数日単位の小波動まで、9つの波に分類されています。
こうしたエリオット波動論は、1929年の世界大恐慌や、1987年のブラックマンデー大暴落を見事に的中させ市場の注目を浴びる契機になりました。
FXの場合、株価と違って、一方の通貨が下落するということは、もう一方の通貨が上昇することなので、下降トレンドなら「下降5波・上昇3波」があってもおかしくありません。
❷エリオット波動で見るドル/円・月足チャートの長期サイクル
図2は2007年6月に1ドル124円の高値をつけたあと、長期下降トレンド入りした「ドル/円」の月足チャートです。「逆Wの字型」の線で示したように、その値動きは明らかに、5波の「下げ→上げ→下げ→上げ→下げ」で構成されており、円の上昇(つまりドルの下落)という「円高5波」が完成。
現状は、そこから76円~84円台を横ばいで推移している状態で、きたるべき「円安3波」がまだ訪れたわけではありません。しかい4年近くの周期で円高5波が終焉したととは明らかで、今後、もし円高に触れるとしても、1ドル75円35銭の史上最高値を更新することはないだろう。と予測することができる。
エリオット波動が変形した「エクステンション」とは?
上昇5波のそれぞれの波は次のような特徴をもっています
第1波=じわじわとした動きで徐々に方向性が明らかに。
第2波=第1波の大半を打ち消す反対方向のかなり強い動き。売買高が低下することで収束。
第3波=通常はもっとも強く長い動きで、5波のうち最大値幅動くことが多い。
第4波=乱高下が続く複雑な動きで高値持ち合いに近い。
第5波=かなりのスピードと勢いをもったバブル的な急騰であることが多い。
❸エリオット波動のエクステンション(延長)
図2の「ドル/円」の値動きは、第5波がもっとも長く、第5波のなかにさらに5つの波を確認することができます。
このように、「上昇5波・下降3波」といっても、かたちが崩れていたり、波の数が違っていたりする場合も多く、エリオットはこれを「エクステンション(延長)」と呼んでいます。
たとえば、上昇5波のなかでは、第3波や第5波が複数の波になって、エクステンションしやすいといわれています。5つの波のなかでエクステンションが起こるのは通常、ひとつの波だけです。
上昇5波の絶対的な原則としては、
●第1、3、5波の上昇で第3波が一番短くなることはない。
●第1波の上昇を完全に打ち消すような第2波の下落はない。
●第4波の下落が第1波の波の頂点を下回ることはない。
図3-2:エリオット波動成立の原則
といったものが挙げられます(図3)。 エリオット波動の「上昇5波・下降3波」と、フィボナッチ数列との関連性もよく指摘されるところです。3、5やその和である8はフィボナッチ数列に登場する数です。
上昇5波は、さらに5波→3波→5波→3波→5波の計21波に細分化されますが、21もまたフィボナッチ数列になります。そのため、エリオット波動の分析には、フィボナッチ・リトレースメントを併用するが一般的です。
※エリオット波動はフィボナッチ数列と深い関係性がある
❹エリオット波動とフィボナッチ数列
図4は、2002年から現在に至るまでの「ユーロ/ドル」の長期月足チャートです。
チャート上には、比較的クリアな「上昇5波・下降3波」が確認でき、その波動は2010年5月に終わって、反転上昇を始めましたが、次の上昇サイクルに移行せず、このまま下落が続くようなら、「下降5波」があらたに完成しそうな勢いです。
この値動きをフィボナッチ・リトレースメントで分析してみると、「ユーロ/ドル」は2008年8月に、1ユーロ1.6ドル台の最高値をつけて以降、それまでの上昇幅の【50%】ライン付近で実に3度も下げ止まっています。
ユーロ危機の深刻化を考えると、もっと下がってもよさそうなものです。しかし、過去の上昇幅の【50%】ラインを突き破れないところを見ると、「ユーロ/ドル」が意外に底堅い値動きをしている、と考えることもできるのです。
このように、エリオット波動は、相場の大局観を養うために、ぜひとも覚えておきたい分析法ですが、実際のトレードにはどう役立てればいいのでしょうか。
❺エリオット波動を使った短期売買
図5は、「ポンド/円」の8月1~3日までの10分足チャート。
時間的に見ると非常に短い期間の値動きですが、そのなかにエリオット波動の「5波」や、その修正の動きである「3波」が随所に登場していることがわかります。
値動きに勢いがついて、一方向に大きく振れる場合、その動きが5波を形成しやすいことを意識していると、短期売買における相場の波に便乗しやすいはずです。
たとえば、急落から反転上昇が始まった図5のAの部分は、明らかに新しいサイクルの始まりで、上昇第1波と考えることができます。すると、Bの部分は上昇第2波の調整ですから、そこから反転上昇を開始したCの地点は、絶好の買いポイントになります。
エリオット波動は、明確な売買シグナルを出してくれるわけではないので一見、とっつきにくく、使いづらく感じるかもしれません。しかし、これまでの値動きを「上昇5波・下降3波」という視点でとられることで、
「相場は今、何番目の波の中にあるのか?」
「波の数から考えて、この相場はそろそろ終わりではないのか?」
「新しい波動入り後、どの波でエントリーすべきか?」
といった売買プランを考えるうえで、非常に参考になることは間違いないでしょう。
●トレンドの強さ、広がりが鮮明にわかる順張り系指標・GMMA
今回取り上げるもう一つの指標は、「GMMA」と呼ばれる複合型移動平均線です。FX投資家から注目を現在も浴びています。
GMMAの「G」は、この指標の開発者であるオーストラリアのテクニカルアナリスト、ダリル・グッピィ氏の頭文字から取ったものです。その仕組はいたって簡単で、期間設定を細かく変えた指数平滑移動平均線(EMA)を合計12本、表示させるというもの。12本の移動平均線は、短期線と長期線の組に色わけされて、束になって表示されます。その初期設定は、
●短期線の束→3、5、8、10、12、15日 移動平均線。
●長期線の束→30、35、40、45、50、60日 移動平均線。
になっています。
単純に、移動平均線をたくさん並べただけの指標ですが、移動平均線が示す相場のトレンドを線ではなく、「束」で見ることで、トレンドの強さや広がりをクリアに判断できる点に優れた指標といえるでしょう。
使い方や見方に関しても、基本的には移動平均線と同じような分析法が可能です。
●GMMAの傾きや為替レートとの位置関係でトレンドを判断。
●短期線と長期線の束のかい離や接近で相場の勢いを見る。
●短期線と長期線の束のクロスはトレンド転換シグナル。
といったものになります。
図6:GMMA(複合型移動平均線)の仕組みと使い方
図6は、2011年末以降の「豪ドル/円」の日足チャート。ブルーの束が3~15日という短期線の束、ピンクの束が30~60日という長期線の束になっています。
単純に、15日と30日の移動平均線を描画するのに比べて、トレンドが加速する瞬間や、トレンドが持続しそうかどうかが、GMMAの「束」の太さや広がりを見ることで鮮明に判断できることがわかります。
とくに、図の青い丸で示した地点のように、短期線の束が長期線の束から大きくかい離し始める瞬間は、順張りで勝負する絶好のチャンスといえます。
長期線の束を見ることで、そのトレンドがどれぐらい強いかを判断するのもいいでしょう。長期線の束が広がって、強いトレンドを示している場合、その方向性に絞った取引を心がけ決して逆張りしないことで、初心者の方でもFXの勝率アップに期待が持てますね。
ここではテクニカル分析に必要な指標をいくつか紹介しましたが、僕が思う絶対に学んでおいた方が良いと思うものをまとめると
❶移動平均線
❷フィボナッチ
❸エリオット波動
この3つは確実に習得しましょう。それでは一度休憩し次はファンダメンタルについて理解していきましょう。
■ファンダメンタル分析の理解
ファンダメンタルズとは、経済活動の基礎的な要因や経済の基礎的条件のこと。例えば、日本の景気であったり、金利であったり、政治的要因など、様々な要因があってマーケットが動いていくのですが、そのマーケットを形作る要因のことを「ファンダメンタルズ」と言います。また、各国のファンダメンタルズを分析、予測することで、為替相場の先行きを予測しようという分析手法をファンダメンタルズ分析と言う。
■主なファンダメンタルズの理解
❶金融政策
有名なものはアメリカの金融政策を決定するFOMCです。
日本の中央銀行に当たる意思決定機関であり、基軸通貨であるドルの金融政策の為世界中から注目を集めることになります。
基本的に、金融緩和・利下げは通貨の供給量が増えるため、通貨の価値が低くなり通貨安となります。
❷インフレ率
物価が上昇するということは、今まで100円で買えたものが120円払わないと買えなくなるということですから、相対的に通貨の価値が低くなるということです。
過度なインフレが続くと、人々は物を買うことができなくなるので、金利を上げて通貨の人気を上げようとします。
そうすると、最終的に通貨は買われることになりますから、インフレ率の上昇→金利上昇→通貨高というイメージで、インフレ傾向にある通貨は買われやすくなります。
❸政治要因
政治要因としてまずあげられるのは、政権交代などで国の政策が大きく転換する局面です。
「国策に逆らうな」という言葉があり、巨大金融機関でも国家相手には戦いを挑まないようです。
2012年は、日本の与党が自民党へ入れ変わり、「通貨安政策」を進めていくという期待から、世界中の金融機関が円売りへはしりました。
また、政治不安が高まると、やはりその国の通貨は売られる傾向が強まります。
政局が混迷すると、経済政策の決定が遅れたり後回しになったりするためです。
❹地政学的リスク
地政学的リスクとは、テロや有事などのリスクのことをいいます。
アメリカ同時多発テロや、直近ではシリア情勢不安などです。
9.11以降は「有事のドル買い」から「ドル売り」へと変化しました。
これらが突発的に発生した場合、予期せぬ出来事だったために相場の大きな変動要因となります。
特に大国や原油生産国が近い場合は世界的な株安・通貨安・債券安と大暴落を引き起こし、戦争発生確率が高まることから、原油・金・スイスフランが買われる傾向にあります。
❺他の金融マーケット
世界の投資資金はある程度決まっており、その投資資金が為替市場・株式市場・債券市場・不動産などをめまぐるしく流れ続けています。
その為、全てのマーケットが連動しているといっても過言ではありません。
サブプライムショックは不動産価格の下落から始まりましたが、それが株安につながり、ドル安へと繋がりました。
そのため、為替市場単体で相場が成り立つということはほとんどありません。
例をあげれば「ファンダメンタル分析」も色々ありますが、FXで必要なファンダメンタルは【経済指標】を理解していれば全く問題ありません。
●スイングトレード(長期)でトレードする方は【ファンダメンタル】
●スキャルピング(短期)でトレードする方は【テクニカル分析】
●デイトレード(中期)でトレードする方は【テクニカル6割ファンダ4割】
❶経済指標の時間の理解
❷ドル円に影響する指標の理解
❸要人発言の理解
※上の3つをまず理解しましょう
❶経済指標の時間の理解
■では、まず経済指標とは何か?を理解しましょう。
■経済指標とは、経済状況を構成する要因(物価、金利、景気、貿易など)を数値化したもので、各国の公的機関等が発表します。
内容から経済の現状や過去からの変化を把握することができる。
※内容次第で、為替相場は大きく影響を受けるので経済指標の発表時には注意が必要。
また、経済指標は、米国雇用統計:毎月第一金曜日(場合によっては第二金曜日)、午後10時30分(米国サマータイム期間:午後9時30分)などと、事前に発表時刻が決まっています。
■【FX口座】に登録して取引している方はニュースやカレンダーがついているので、それで大丈夫です。無い方は【経済指標カレンダー】とググるとすぐ出てきますので、必ずいくつか登録しておきましょう。
❷ドル円に影響する指標の理解
■ドル円に影響する経済は「米国」「日本」は当然ですが、他にも影響する「国」を理解しておきましょう。
●ドル円に影響する経済指標
■米国(America)
FOMC議事録公表 ★★★★★ 政策決定日の3週間後
FOMC政策金利発表 ★★★★★ 年8回
雇用統計・失業率 ★★★★★ 毎月第1金曜
新規失業保険申請件数 ★★★★ 毎週木曜
ADP雇用統計 ★★★★ 雇用統計の2日前の水曜
■日本(JAPAN)
日銀金融政策決定会合 ★★★★★ 毎月1~2回
完全失業率・有効求人倍率 ★★★ 月末または月初
日銀短観 ★★★★ 4・7・10・12月
■日本の指標は、重要度が高いものは少ないのですが、2013年のアベノミクス以降は、日銀金融政策決定会合が注目されるようになっています。
以前は、大した金融緩和策が出てこないことで、無視されている面が大きかったのですが、今は日本政府や日銀の動き、要人の発言によって、為替相場が大きく動くこともあります。
●日本の指標は、朝9時前に発表されるものが多いですが、日銀金融政策決定会合後の発表は、11時~15時とその時によって変わってきます。
■欧州中銀(ECB)政策理事会の意思決定€
■オーストラリア(豪)の雇用統計
■中国経済
■カナダ経済
■南アフリカ経済
※この5つの国の経済発表にも注意しておきましょう。
「貿易」「原油」などで為替にも非常に「影響をうけます」
■中国とアメリカの経済関係
●貿易関係
○米国にとって,中国は最大の貿易相手国(第2位はカナダ,第3位はメキシコ,第4位は日本)である。また,中国にとっても, 米国は最大の貿易相手国(第2位は日本,第3位は韓国)である。米中貿易総額は,米国の貿易総額の16.3%を,中国の貿易 総額の14.3%を占める。米国の貿易総額に占める対中貿易総額の割合は年々高まっている。
○近年の米中経済関係における関心の一つは,米国の対中貿易赤字(2017年は3,757億ドルで赤字額は2016年より283億ドル 増加。米国の貿易赤字の46.3%を占める。)
【5,065 16.3】
【1,308】
米国の対中輸出
米国の対中輸入
米国の対中貿易収支
米国の貿易総額に占める対中貿易総額の比率(右目盛り) -3,757
1,643億ドル
1,346億ドル1,327億ドル720億ドル
5,065億ドル1,308億ドル6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,0000
-1,000 -2,000 -3,000 -4,000 -5,000
製品 4%
その他 18%
(億ドル)
米中貿易額
(%) プラスチック・ 18.0 ゴム及びその16.0
14.0
12.0 連品 10.0 5%
8.0 卑金属及び 6.0 その製品
5%
4.0 2.0
0.0 中国の対米輸出(上)
車両等及び 輸送機器関
機械類及び 電気機器等 46%
(出典)米国商務省
(いずれも2017年)
紡織用繊維 及びその製 品
10%
雑品 12%
その他 19%
2000 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 (年) と対米輸入内訳(下)
機械類及び電気機 器等
プラスチック・ゴム 22% 及びその製品
日米中の貿易額
(2017年)
(出典)日中・日米の輸出入額は 財務省統計,JETRO。 米中の輸出入額は米国商務省。
5%
光学機器,精密機 器等
8%
(出典)中国海関総署
鉱物性生産品 6%
車両等及び輸送機 器関連品
19%
化学工業生 産品 10%
植物生産品 2 11%
■カナダとアメリカの経済関係
カナダとアメリカ合衆国の関係(カナダとアメリカがっしゅうこくのかんけい、英: Canada – United States relations)では、2世紀以上の期間にわたり、イギリス植民地としての遺産を共有し、アメリカ合衆国建国初期には紛争があったものの、現代では最も成功した国際関係の一つまで発展した経緯を扱う。両国は互いの主要な経済パートナーであり、実際に1994年の北アメリカ自由貿易協定 (NAFTA) 締結以降、2つの経済は次第に融合してきた。さらに2国間には常に大規模な人の移動・移住があり、また1900年以来大規模な観光客の交流もある。
※貿易はカナダの経済に大きな影響を与えている。貿易相手としてもアメリカとの関係は非常に固く、2004年時点では輸出の85%、輸入の59%を占めている。輸出品目、輸入品目ともに自動車や機械類が多い。
扱う通貨によって注意する指標も変わってきますが、ドルと円に関係する通貨ばかりですので「アメリカ」と「日本」だけではなく上記の「国」の指標も注意しておきましょう
ここまで『テクニカル分析』と『ファンダメンタル分析』について説明してきましたが、ここからが本題になります。こちらから【有料】になりますが、この続きを読むことで、FXを完全に理解できます。ここからの内容を説明します。
❶株式と為替の理解
❷先物と為替の理解
❸長期国債の理解
❹通貨の理解
❺金(ゴールド)と為替の理解
❻原油と為替の理解
FXはこれらを元に値動きが活発になりますので、理解することは必須です。
これを理解することで為替の動向を先読みすることができます。
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